4月の衛生委員会は、メンタルヘルスがテーマでした。
訪問介護のヘルパーさんの抱える仕事上のストレスとはどういうものでしょうか。
利用者の入院や入所で収入が安定せず辛い。
ミスや報告書の不備などでサ責から注意を受ける。
利用者家族がものすごく神経質。
朝からいきなり便まみれ。
家の中がゴミの山で大キライな虫が。
ターミナルケアで明日をも知れぬ命。
何年もお世話をした方と突然のお別れ・・・。
日々いろいろなストレスにさらされているヘルパーさんですが、委員会で話題になったのはこんな事例です。
ある利用者さんは疾病が原因で「暴言」がやみません。
訪問したとたんにまず罵声。
手こそあげませんが、ヘルパーのやることなすこと、終始口汚く文句ばかり。
もちろん疾病による症状であることは理屈ではわかっていますが、毎回言葉の暴力を浴び続けた結果、前日の夜のうちから腹痛や動悸がするようになってしまいました。
事業所に戻れば、「今日こんなことがあってさ・・・」と愚痴をこぼすこともできます。
でも現場から現場へ直行直帰のヘルパーさんは、どんよりした気持ちを抱えたまま次のサービスに向かいます。
このヘルパーさんは、ある日サ責から電話をもらい「救われた」といいます。
泣きながら思いのすべてを聞いてもらったそうです。
結果、週2回入っていたサービスを1回に減らして乗り越えたということです。
メンタル不調はこころのけが。
こじらさないためには、ひとりで抱え込まずに、こまめに愚痴るのが秘訣?でしょうか。