
“暑さ寒さも彼岸まで” の言葉の通り、しのぎやすい季節になってきました。
今年の冬は寒暖差が激しく、急な温度変化による「寒暖差アレルギー」と呼ばれる症状に悩まされている方を多く見かけます。
この寒暖差アレルギー、原因はアレルゲンによるものではないのですが、症状としては、クシャミ・せき・頭痛・鼻水・鼻づまり・蕁麻疹・食欲不振などが挙げられます。
以下のような対策を講じることである程度予防することができます。
● マスクをつけ、必要に応じてスカーフやマフラー、手袋などの防寒具でしっかり寒さから身を守る。
● 十分な睡眠をとり、バランスの良い食事を心掛ける。(ショウガやニンニクなどの血行を良くする食材をとるのがポイントです。)
● 規則的な生活を送り、ストレスを溜めないようにする。
風邪によく似た症状であるため軽く考えがちですが、症状が長引くようなら早めにかかりつけの先生に診てもらい、薬を処方してもらうとよいです。
かく言う私も、鼻水に悩まされながらこの原稿を書いています。
さて、新しい年度が始まりました。
昨年度を振り返ると、特に訪問介護事業所については、昨年の基本報酬のマイナス改定やヘルパー不足などの影響で、全国的に非常に厳しい経営状態にあります。
昨年の介護事業所の休廃業は、訪問介護448件(前年比24.4%増)、通所・短期入所70件(同5.4%減)、有料老人ホーム25件(同92.3%増)、その他69件(同9.5%増)で、全体の7割以上を訪問介護事業所が占めています。
これに倒産件数も含めると、訪問介護が529件(同23.8%増)と前年から102件増え、訪問介護事業者の苦境が浮き彫りとなっています。
介護保険制度施行の目的は、団塊の世代が75歳を迎える2025年までに安定した制度として定着させることでしたが、ついにその2025年となった今、制度そのものの存続が危ぶまれる状況となっています。
ある資料によると、我が国の人口は2009年、また15~64歳の生産年齢人口は1996年を境に減少に転じていますが、就業者総数は増加しているとのデータがあります。
これは、65歳以上の男性高齢者の就業と女性の労働参加の増加によるものと言われています。
弊社では女性高齢者がたくさん就労しており、健康であれば働き続けることができます。
今まさに日本社会が直面している未曽有の人材不足に対して、働き手となる皆さんに寄り添い、誰もが働きやすい環境を作っていくことで、介護保険の要である訪問介護事業を提供し続けていく体制を整えていきたいと思います。