インフルエンザに気をつけましょう

ヘルパーステーションゆいま~る葛飾 管理責任者 渡邉久美子

インフルエンザが猛威を振るっています。
昨年12月16日から12月22日の感染者数は、全国およそ5000か所の定点医療機関からの報告総数が約21万人と、昨年同期の総数約11万人の倍近くになり、東京都では5年ぶりに警報基準を超えました。

年末年始、私も27年ぶり人生2度目のインフルエンザに罹ってしまい、発熱と咳で元旦に受診しました。
休日診療対応の医療機関に片っ端から電話しましたがどこもお休み。
やっと中央本町の足立区医師会館につながりました。
赤ちゃんから70代と思われる年齢の方まで、一定の距離を置いてたくさんのパイプ椅子で順番待ちをしています。
3時間も待ってコロナとインフルエンザを同時に検査し、十数分後にはインフルエンザA型の判定結果が出ました。
とても80代、90代の方では受診待ちできる状況ではありませんでした。

罹患者の年代別の資料を見ると、60歳を超える世代は意外に少ないですが、高齢者は全体的に免疫力が弱くなっているので、一度感染すると長期化、重症化しやすく、肺炎を合併することがあるため注意が必要です。
肺炎にならなくても数日続く高熱や全身倦怠感は食欲を低下させ、栄養状態を悪くしたり、歩けていた人が寝たきりになることもあります。
年齢が上がれば上がるほど、そして持っている病気が多ければ多いほどリスクが上がり、インフルエンザによる入院患者の約半数が70歳以上の高齢者とのことです。

独居の高齢者が増えてきている現状では、受診が遅れてしまうことも考えられます。
葛飾ステーションでは12月に、ヘルパーさんの報告により医療につなげられ、インフルエンザに罹っていたことがわかった事例が2件ありました。

日曜日、「訪問したら利用者さんが倒れていて、足に力が入らず様子がおかしい」と会社の緊急携帯に連絡が入り、担当のサ責がすぐに向かいました。
状況確認しすぐに救急車を手配、家族とも連絡をとることができました。
その結果インフルエンザで、持病があるため入院になりました。
もうひとりの方も、日曜日に発熱の連絡があり、同居家族に往診を依頼するよう伝えました。
年末でしたが受診することができ、早めの対応で服薬もできて、翌日には熱も下がり大事に至らずにすみました。
ヘルパーさんからの報告から適切な対応に結びつけられ、改めてヘルパーさんの存在の大きさを感じた出来事でした。

今年のインフルエンザ感染者数は過去10年で最高の水準と言われています。
それに加えて新型コロナの感染者数も前年同様増加中です。
対策として、十分な換気が必要になります。
寒い時期の換気の方法ですが、部屋をしっかり暖めてから、窓を薄く開けて空気を入れ替え、寒いと感じたら閉めます。
対角線上の窓やドアを開けて、または台所や洗面所の換気扇を併用して、部屋の中に風を通すことが重要です。
朝と夕方など一日に2回ほど行います。

利用者さんの小さな変化にも気付ける余裕を持ってサービスに入れるよう、まずは自分の体調管理を。
体の抵抗力を高めるためには、適度な運動、休養、バランスのとれた食事を心掛けていきましょう。

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