春の訪れ、うれしい言葉

ヘルパーステーションもやい 管理責任者 伊東美輪


梅の花が咲き始め、日が長くなり、ようやく長くつらい冬が過ぎ、春を感じられるようになりました。

今年の冬は本当に暗いニュースが多い冬でした。
新年は能登半島地震から始まり、飛行機事故、終わらない世界紛争、挙句の果てには地元北千住での殺人事件まで。
そして3月と言えば忘れてはいけない東日本大震災。
被災地では、過去のことではなく現在進行形だと言います。
起きてしまったことは戻せませんが、そこから学ぶことはできます。
今回の能登半島地震で、奇跡的に死者の出なかった村のインタビューがありました。
何年か前から住民台帳を作り、避難訓練を年に一度は行っていたそうです。
もちろんそれだけの要因だとは思いませんが、危機管理と対応計画、ちょうど今、各事業所で作成しているBCPの重要性を感じます。
被害にあった方々、関係者の皆様には、心からお見舞い申し上げます。

季節がめぐり環境が変わった方もいらっしゃるかとは思いますが、私たちはいつも同じ理念のもと、より上質なサービスを日々提供できるよう研鑽しています。
私は比較的事務所にいる時間が長いのですが、事務所にいただく電話は利用者様の体調の変化、サービス内容の変更、クレームが大半を占めています。
そんな中、昨年大変うれしいお電話をいただきました。

第一報は支援に「ヘルパーさんにお礼を言いたい」とかかり、その後ステーションにも2回感謝の電話が入りました。
内容をうかがうと、「家族との通院の帰りに転倒し、立てなくなったところに、ちょうどもやいのヘルパーさんが通りかかり助けてくれて、家族に介助の仕方まで教えてくれた」とのこと。
立ち上がって顔を見た時、いつも来てくれているヘルパーさんだと気がついたそうです。
ヘルパーさんも、誰かとは気づかずに助けたそうです。
「本当にありがとうございました。もやいのヘルパーさんで本当によかった。会社の教育がしっかりしているから、おたくのヘルパーさんはみんな立派な方だ」と感謝の言葉を何度も繰り返し伝えていただき、私の方も嬉しくなりました。
こんな出来事があるから、たいへんなことやつらいことがあっても、この仕事をキライになれないんだと思います。

会社の教育のおかげなどとほめていただきましたが、ヘルパーさん一人ひとりのやさしい気持ち、自分の仕事や役割に誇りを持つ気持ちがあっての行動だったと思います。
雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、つらいことや悲しいことがあっても、いつも笑顔でサービスにあたってくれている皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。

自転車で走っていても気持ちのいい季節になってきました。
まずは自分が元気で、利用者様に笑顔を届けに行きましょう。

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