ユーモアとスマイル

ヘルパーステーションゆいま~るつばさ サービス提供責任者 高原祐子


40数年前、私は大阪で会社員として働いていました。
営業事務の仕事をしていた頃、私の担当の営業マンは、取引先から「おもろいやつやなあ」と言われ、そのおかげで取引きが成立したことがありました。
大阪ではユーモアがあると評価も上がるようです。
現在彼は、子会社の社長になって東京でバリバリお仕事をされています。

また同僚の女性は、帰宅時、露店でハマグリを売っているおじさんに「おっちゃん、殻いらんから身だけで500gちょうだい」と言ったら、「そんなんしたらおっちゃん商売あがったりやわ、おもろいなあ、ちょっとまけたるわ」とまけてもらったようでした。
大阪人は、いつもなにか面白いことを考えているようです。
彼女は現在も在職中で、いろんな方を笑わせていることでしょう。

9月8日にご逝去されたエリザベス女王は、2015年マルタで開催された英連邦首脳会議で、カナダのトルドー首相が「女王は1935年からカナダの切手の『顔』であり、女王に面会するカナダの首相は自分で12人目です」とあいさつすると、笑顔で「ありがとう、とても老け込んだ気持ちにさせてくれて」と応じて笑いを誘ったそうです。
英紙によると、「女王が愛される25の理由」として一番に挙げられているのは、エリザベス女王のユーモアのセンスです、ということです。
ユーモアは人の心を和ませて、相手の警戒心を解いてくれます。
また人間関係もよくなり、周囲の雰囲気もよくなります。
笑顔には脳をリラックスさせる効果もあり、仕事や勉強の効率もアップするそうです。
日々のストレスで精神的に疲れていても、ユーモアのある会話や笑うことで、ストレスも緩和されるそうです。

統合失調症の女性のところに、ゴミ出しと買い物のサービスで訪問しています。
いつも帽子をかぶってマスクをつけていらして表情が見えず、どういう心理状況かわからないなあと思っていました。
先日、ふだん通り買い物を終え、その時の私の何気ない一言に、ずれたマスクから白い歯がこぼれました。
笑っているお顔を見て、少し距離が縮まったように感じ、うれしくなりました。
これからも、たくさんの笑顔が見たいです。
厳しい時こそユーモアとスマイルで乗り越えていきましょう!

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