「その人らしさ」を守るために

デイサービスゆいま~る 管理責任者 松本久美


日増しに寒さの厳しくなる中、冬の陽だまりが恋しい季節ですね。
早いもので師走を迎え、1年を振り返る時期となりました。
日々、感染対策とともに忙しい毎日を送られていることと思います。

私が介護の仕事について10年の月日が流れました。
10年前、芸術センターのハローワークで「すぐそこのゆいま~るはいい会社だよ」と担当者にすすめられ、働きながらヘルパーの資格がとれる支援制度がある募集に応募することにしました。
介護の仕事は初めてでしたが、母が数年前から足が悪く、今後車椅子や介護が必要となるときに困らないよう勉強しておきたいという思いからでした。

デイサービスでは送迎の仕事に携わることが多く、デイサービスへの送り出しの支度をして下さるヘルパーの方々との出会いがたくさんありました。
意思の疎通が難しい方、ご自宅から連れ出すことが困難な方等、様々なケースに関わっているヘルパーさんのお仕事を目の当たりにしてきました。
ヘルパーさんひとりひとりが利用者様の生活の流れを理解し、利用者様を知り、思いに寄り添う姿がそこにありました。

私の両親はまさに団塊の世代、この先介護サービスが必要になった時に、そんなあたたかいサービスを受けることが出来るのかどうか気がかりです。
今はまだ夫婦2人で助け合い、家事や買い物、入浴に関しては自立しています。
2人ともお酒が大好きで毎晩の晩酌は欠かせませんが、早寝早起きで健康的な生活を送っています。
父は太りやすいので、毎朝のウォーキングが日課です。
思いのほか10年以上続いていて、何とか体型を維持しています。
「飲みたければ動く」がモットーだそうです。
いつまでも元気でいて欲しいと願うばかりです。

これから先の介護業界では、正しい知識を持ち、誠実な対応で高齢者やその家族に接することができる人材がますます必要とされます。
国の対策により介護職をめぐる環境は変わっていきますが、人と人との触れ合いの中で思いやりをもって利用者様に接するということが前提にあることは変わりません。
日々の介護の中で「その人らしさ」を守るために、思いに寄り添い、あたたかいサービスを提供し続けたいと思います。

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