支援の現場の新しい日常

ゆいま~るつばさ 岡島好子


2019年中国で発生したといわれている新型コロナウィルス感染症。
日本で大きくクローズアップされたのは、香港から日本に向かった大型クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』で乗客の中から感染者が発見されてからです。
その後は全国各地で猛威をふるい、今年5月10日時点の感染者数は64万7,410名(うち、死亡者は3,932名:厚生労働省発表)、日本の総人口1億2,557万人の0.5%を占めています。
政府をはじめ、各地方自治体もこの難局を乗り越えるため、様々な対策を施してきましたが、未だ恒久的対策はなく、今後も見通しの立たない状況です。
また、ワクチン接種についても予約が殺到し、電話およびインターネット回線はパンク状態で繋がりません。

このような状況下で、介護に関わっている私達はどのように活動したらよいのでしょうか。
政府が唱える『不要不急の外出自粛』『ソーシャルディスタンスの確保』『マスク着用』を守って活動しなければなりませんが、なかでも一番難しいのが、『ソーシャルディスタンスの確保』です。

ケアマネジャーは月に一度はモニタリングでお客様宅を訪問することになっています。
これは、お客様と相対し、顔色・声の調子・全体の雰囲気を直に感じ、異常がないか確認する大切な仕事です。
リモートカメラを通してではできません。
私たちがお預かりしているのは大切な命です。
現在は、訪問前に資料を頭の中にしっかり詰め込み、できるだけ短い時間で確認漏れが無いようにしています。
短時間の訪問になったことでお客様が不安を抱かないよう、訪問後も遠慮しないで連絡をしてくれるよう、必ずひと言添えるようにしています。
密集を避けるためサービス担当者会議は開催せずに文書での照会で可能となりました。
今まで行っていた当たり前のことが当たり前にできないことを経験しました。

現場で働かれるヘルパーさんにとっては、密閉された室内で排泄介助や食事介助などお客様と接する時間が多い仕事で、感染の危険と隣り合わせです。
これについての対策は、ただ『マスク、手袋の着用』『訪問前後の消毒の徹底』をお願いするしかありません。
ヘルパーステーションと連絡を密にして、会社全体で対策をとっていくべき問題だと思っています。

三密回避のため集合研修ができていません。
集合研修からオンライン研修に変わってきています。
最初は音が聞こえない、画像がつながらない等、戸惑うこともありましたが、現在では特に支障もなく行っています。
会議、研修会については、現在の方法でも行うことができるのであれば、非常に効率的ですので、仕事の見直しになるのではと思っています。

いずれにしろ、お客様に対する仕事内容は、コロナだからとお座成りには絶対にできません。
苦しい中でも、会社全体で創意工夫をして、効率よく満足の得られる方法を見つけていきたいと思います。
その日々の努力が、いつの日になるか分かりませんが、この問題が解消されたときに大きな力になると信じて頑張っていきましょう。
一日も早い終息と日常生活の回復を願っております。

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