認知症対応型通所介護「ゆいま~るほっと」が第三者評価を受け、結果報告書を頂きました。
第三者評価というのは、通所介護事業の評価と、介護事業者としての評価と分けて考えることができます。
事業の評価というのは、業務中のサービス内容を実際に見てもらう、実地調査として行われます。
また事業者としての評価は、事業者の理念・方針・期待する職員像等について文書を提出し、事業に対しての考え方についてのインタビューが行われます。
いずれも総合的に判断されるわけですが、全社に対する評価ですので、まず実地調査について説明したいと思います。
実地調査の方法は、ご利用者ご本人については、調査機関の評価者による場面観察によって調査が実施されます。
場面観察というのは、実地調査時に観察されるさまざまな場面の中で、あらかじめ定められた「調査の視点」に基づいて選定される場面を対象とします。
「調査の視点」というのは、「日常生活で利用者が発するサイン(呼びかけ、声なき呼びかけ、まなざし等)と、利用者のサインに対する職員のかかわり」が第一点です。
次に「その職員のかかわりによる、利用者の気持ちの変化」を第二点として、調査の対象場面として選びます。
報告書には、実地調査時のいくつかの具体例が示されていますが、次のような例があります。
職員が利用者を浴室へ誘導しましたが、入浴を拒否し怒った表情で戻ってこられました。
その時顔を合わせた職員が、利用者に話しかけて座ってもらい、お茶を注いですすめながら、常に顔を合わせながら話しかけていました。
選定した場面から読み取った利用者の気持ちの変化は、次のように推測されます。
利用者の拒否の言葉を繰り返し肯定しながら、座ってお茶を飲んで落ち着かせようとしている。
利用者への声掛けを継続して行うことにより、利用者の気分も落ち着き、自分の訴えたことが受け入れられたことを喜び、好きな歌を唄って貰えたことで笑顔になりスムースに入浴していただけました。
次に利用者のご家族には、事業所よりアンケートを配布し、回答は評価機関へ直接返信することになります。
アンケートには評価項目が15項目あり、はい、いいえ、どちらともいえない、の三択で回答してもらいます。
今回の第三者評価結果報告書では、利用者調査全体のコメントもいただきました。
事業所に対するご家族の満足度は、全回答者11名のうち、「大変満足」と回答した方が9名、「満足」と回答した方が2名と非常に満足度が高くなっています。
「日頃、お世話になっているゆいま~るほっとの職員の皆さんが親切に対応していただき、デイサービスに行く日が楽しみです。」「家族が想像するより、うまく過ごしているようで安心し、かつ、これからに期待している。」といった好意的なコメントがほとんどでした。
一方で、「レクリエーションの種類を増やしてほしい。」といった要望もありました。私たちがあたりまえのように日々行っているサービスに対し高評価をいただき、職員も自信を持つことができました。
緑町に移転して約2年が経過しますが、年中無休365日営業をして参りましたが、今後は週一日の休日を設けて、地域の皆様との交流イベントの実施など地域に溶け込んだ事業所として高齢者介護の拠点を目指して参ります。
『ガンバレ ほっと!!』