一月に屋久島に行ってきました。
鹿児島空港からプロペラ機で30分ほど、時計の文字盤のような丸い島です。
屋久島は火山ではなく、海底から隆起してできた花崗岩の岩山で、海岸線に沿って集落が点在し、島の中心には宮之浦岳を中心に高山が連なっています。
屋久島と言えば屋久杉で有名ですが、樹齢1,000年を超えたものを屋久杉といい伐採が禁止されています。
縄文杉は屋久杉を代表する最大級の巨木。
縄文時代から生き続けてきた推定樹齢は4,000年、あるいは樹齢7,200年と諸説あり、世界最古の植物とも言われる古木。
杉のスラッと立つイメージとは真逆の盛り上がる巨大な瘤、深く刻まれ隆々と盛り上がる幹、低くずんぐりした樹形。
台風が常襲する屋久島の厳しい自然の中で生き続けた孤高の巨樹は神々しく、王者の風格さえ感じさせ、盛り上がる瘤、うねる幹が木材としての価値を下げたために、江戸時代の屋久杉伐採を逃れることができたそうです。
縄文杉は往復8~10時間かけて登山しないと見ることができませんので、私達はバスで行ける屋久杉ランドというところで樹齢推定3,000年の紀元杉を見物して周辺のハイキングコースを歩きました。
杉の根が岩を抱き込むようにして伸び地中に根を張ることができません。
また1ヶ月に35日雨が降るといわれるくらい雨が多く、苔むした岩が緑に輝いて凛とした空気の流れを感じました。
風雪に耐えた紀元杉を見て、自分の人生どう生きるかを考える機会になりました。
「人生100年時代」と言われます。
一年一年は同じように厳しいと思います。
長期的視点で今の課題を解決し、ゆいま~るも100年企業を目指したいと思います。
力を合わせて頑張りましょう。
屋久杉に願うこと
もやい理事長 渋谷紀久雄
岩山である屋久島は、根を張るにも枝を伸ばすにも樹木の生育には厳しい環境です。
紀元杉の大きな木の瘤を、願い事を持ってなでると願いがかなうということでした。
時を刻んだ木肌を目の前にして古木の梢を見上げると、その迫力には胸を打たれます。
現在の介護事業の経営環境も大変厳しいものですが、屋久杉を想えば小さいことには拘りません。
やる気、根気、負けん気で乗り越えようと思います。
人生100年時代ですが、今の社会保障制度は国の財政赤字によって維持されています。
介護保健制度も、給付の抑制が図られて持続可能な制度への見直しが求められています。
将来、社会保障制度の全面的な見直しが予想されますが、個人にとっては、年金と社会保障が足りなければある程度の貯蓄が必要です。
寿命が延びてそれでも足りなければ、生きがいを持って安心して暮らすために仕事を持つことが最良と考えます。
そして会社経営は、いつでも働けるように仕事を整え、社内留保を確保して会社をながく続けていくことが重要です。
ゆいま~るを生かす道は介護しかありませんから、この道一筋でいきます。
「人生100年」、「会社も100年」
千住の地に根を張って行きたいと思います。