昨年の10月に、介護施設の視察旅行で台湾に行きました。
訪問した施設の一つに、訪問介護・通所介護・ショートステイを事業とする在宅介護の会社がありました。
会社案内の企業理念には、「在宅で老いを楽しむ」と書かれていました。
「老いを楽しむ」という発想がどうして生まれたのか、大変興味を感じたので、帰国後に漢字ばかりのパンフレットの概略を翻訳してもらいました。
すると、介護の対象者を先輩(高齢者)と書いてありました。
「人生の先輩」「恩を受けた人」という意味合いがあるようです。
そういうことで、愛と知恵を授けてくれた先輩の思いに報いるために、介護は「老いを楽しむ」ことを目標にするのだと思いました。
これは「老いること」を大切に考えていることで、日本でも長寿は有難いこと目出たいこととされていました。
「老・病・死」と言いますが、老いることは病むことでも死ぬことでもなく、老いて生きることです。
生きる楽しさを続けるようにする介護、在宅介護事業は厳しくても進むべき方向だと確信します。