9月8日、9日の2日間、川越市で開催された「高齢社会を良くする女性の会」の全国大会に参加しました。
大会は「真心で 広がる つながる 地域の絆」をテーマとして、全国から大勢の会員が参加されました。
北海道からも地震の直後にもかかわらず、代表者2名が参加されました。
まず記念講演は、地元の帯津三敬病院名誉院長の帯津良一氏の「人生の幸せは後半にあり」と言う内容でした。
帯津先生は外科の医師ですが、西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱されており、貝原益軒の『養生訓』を基に自身の“養生訓”をお話くださいました。
貝原益軒の養生訓には「ひとり家にいて、静かに日を送り、古書を読み、古人の詩歌を吟じ、香をたき、(名人の筆跡を写した)古法帖を楽しみ、山水を眺め、花月をめで、草木を愛し、四季の景色を楽しみ、酒をほろ酔いで飲み、庭でできた野菜を煮るのが、みんな心を楽しませ、気を養う助けになる。
貧賤の人であっても、こうした楽しみはいつでも得られる。
もしこの楽しみをよく知っていれば、富貴であってもこれを知らない人にまさっている」と記されていますが、先生はこれを3つにまとめ実践されています。
・ 心の養生・・・ときめきのチャンス、生命の躍動、粋に生きる
・ 食の養生・・・好きなものを少し食べる、晩酌を欠かさない
・ 攻めの養生・・・道を楽しむ、生きがい、命のエネルギー、生命の躍動
豊かな老後を実践する課題を沢山頂いた気がします。
次に基調講演は、前厚生労働事務次官の蒲原基道氏による「人生100年を支える厚生労働行政」についてでした。
80歳までは現役で働いてほしいというのが国の方針で、長寿社会を支えるために、高齢者の就労について、また社会参加について等様々な取り組みについてお話いただきました。
最後に樋口恵子理事長、蒲原基道氏、斉藤正身氏(医療法人真正会・社福法人真寿会理事長)、岩崎君子川越大会実行委員長の4人による壇上懇談会がありました。
人生100年時代をキーワードに「あなたの夢がみんなの幸せをつくる」というテーマで地域包括ケアの様々な実践について、地産地消のサービス、高齢者の居場所・行く場所・座る場所の確保、社会参加の食・職・触、人に尽くす奉仕の心、平均寿命と健康寿命の男女差について等お話し合いいただきました。
2日目は5分科会に分かれ約3時間にわたりパネルデスカッションが開かれました。
私は第2分科会「高齢女性の貧困を考える」に参加しました。
老後の生活を維持して行くことが大きな社会問題になっていますが、老後の貧困を避けるには、元気な間は働くこと、働き続けることが不可欠です。
介護の業界はシニアの力に大いに期待しています。
明るく、元気、前向きに元気高齢者を目指しましょう!