お接待の精神と高齢者の活躍できる街づくり

代表取締役 渋谷洋子

9月2日、3日の両日、樋口恵子さんが代表を勤められる「高齢社会を良くする女性の会」の全国大会に出席するため、徳島市に行ってまいりました。

会場は徳島県立産業観光交流センター(アスティ徳島)の大ホールで行われました。
主催者の役員さんは徳島の地場産業である藍染の記念Tシャツで、笑顔いっぱいで出迎えてくれました。
徳島には四国八十八箇所を巡礼する四国遍路の人をもてなすお接待の精神が受け継がれており、これが現在の県認証制度 ユニバーサルカフェ* に繋がっているのだと思いました。

初日はオープニングアトラクションとして「人形浄瑠璃」が上演されました。
開会式に続いてシンポジウム「徳島発 誰もが輝く世界を築く」 が行われ、コーディネーターの樋口恵子理事長、パネリストの徳島県知事 飯泉嘉門氏、大会会長 武久洋三氏、大会実行委員長 前田育美氏によって、それぞれの立場からの提言がなされました。

その後会場を移し、5つの分科会が行われました。
第1分科会   「介護と福祉」 老いながら支える人生100年時代
第2分科会   「終活」 誰が決める人生の終い方
第3分科会   「地域創生(まちづくり)」 めざせ 生涯活躍のまち!
第4分科会   「男女共同参画」 「しごと選び」から考える男女共同参画
第5分科会   「健康」 食べて、動いて、美しく老いる

私は第3分科会に参加しましたが、緑町の新しい拠点の活用について、様々なヒントを学ぶことができました。

2日目は分科会の報告に続き、記念講演 「うつみ宮土理が語る今までの道、これからの歩み」があり、キンキンを亡くされた、その後のケロンパの生き方について話され、美空ひばりメドレーまで披露してくれました。
細い体にみなぎる、人を楽しませるおもてなしの心を感じることができました。

1泊2日の忙しい行程でしたが、改めて生涯現役で活躍できる自分の居場所を考える良い機会になったと思っています。
帰りには眉山に上り、瀬戸内海と徳島の町並みを眺めて帰ってまいりました。
ちなみに徳島県は全国で活躍される女性社長の出身県No.1とのことです。

* ユニバーサルカフェ

デイサービスと聞くと高齢者のイメージがありますが、ここ「ユニバーサルカフェ」は、高齢者や子ども、外国人、障がいのある子どもが集う福祉拠点になっています。
徳島県ではユニバーサルカフェの全県展開を掲げ、空き家や空き教室の活用を目指します。
カフェでは、パンやコーヒー、弁当、惣菜等を販売。
子どもが遊べるスペースや授乳室も完備、近隣の親子連れや高齢者が訪れ思い思いの時間を過ごされています。
お料理デイサービスでは、料理を作ることを通じてお年寄りの認知症の改善や体力向上を目指す、全国でも珍しい取組みです。
デイサービスを利用する高齢者は、調理スペースで自分の昼食や夕食のほか販売用のパンを作ります。
販売用のパンを作る場合は、サービス料が減額されることにより、就労支援する仕組みです。

 

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