新年明けましておめでとうございます。
新しい年の初めに今年はどんな年にしたいのかを考えています。
昨年は9月に本木西町の物流センターが千住の地に移転し、住宅改修、福祉用具のレンタル、販売とお客様のご要望にすぐに答えられるコンパクトな物流の拠点として始動しております。
今年は長年の夢であった小規模多機能施設の開設に向けて、新しい拠点を検討中です。
お客様が安心して“住み慣れた町で暮らし続ける”をモットーに、地域密着のサービス提供を心がけ、地域に必要とされる事業所を目指して歩み続けて行く覚悟です。
今年もよろしくお願いいたします。
これからの介護保険
取締役 渋谷紀久雄
介護保険は、高齢者の介護サービスをどのように提供するかという介護のための制度ですが、介護保険で日本の社会を変えていきたいという思いが込められています。
「措置から契約へ」という理念の下に、利用者がサービスを選ぶことができるという、措置制度とは全く異なる考え方で生まれました。
高齢者を支えながら、問題が生まれたらその都度解決して進めていこうということで始まりました。
今一番の問題は財政的な問題で、今まで通りの形では社会保障費の不足から制度が維持できないということです。
全国一律の基準で制度サービスを提供することは無理で、市区町村が介護の負担をしなければ立ち行かなくなります。
特に都市部では、団塊の世代の要介護ニーズが急増することになり、2025年までには医療・介護・予防・住まい・生活支援が地域で包括的に確保される体制が必要になります。
これが地域包括ケアシステムで、超少子高齢社会を乗り切るにはこれ以外にないといわれる、今の介護保険の到達点です。
そこで目指しているのは、自立を支援すること、高齢者の尊厳を保障すること、切れ目のないサービスを提供すること、できるだけ地域の中で暮らしていくことです。
地域包括ケアシステムは住民を巻き込んだ究極のまちづくりであり、その成否は地域住民総力でまちづくりができるかどうかにかかっています。
新しい地域づくりを、介護保険制度の仕組みを生かして進めていくことになります。
当社の事業目的は、「住み慣れた町で行き抜くための援助」を提供することです。
その目的に向かって努力してまいりますので、今年もよろしくお願いいたします。