11月4日~6日、札幌のアンデルセン福祉村を見学してきました。
丘陵地の広大な敷地の中に、村全体が地域包括ケアシステムに対応する様々な施設が立ち並び、丁度紅葉の季節でもあり、美しく色づいた木々と対馬理事長の笑顔に迎えられ、施設内にある「グリル妖精の丘」にて手打ちうどんの昼食をいただきました。
外部の方も利用できる、味も本格的なレストランで、施設のグレードの高さを感じさせるものでした。
その後研修室に移動し、理事長から法人の概要と地域包括ケアの実現に向けての取り組みを講義していただきました。
いくつかの提言の中で、「アセスメント入所の制度化」というのがありました。
ケアマネジャーの元職の違いによって、アセスメントの視点が異なり、たてられるプランに大きな差が生じます。
そこで在宅生活に戻る前に、特養や老健などの施設に短期間(3~7日間)入所してもらい、他職種(5~7職種)のアセスメントチームが24時間の生活状況を踏まえて必要なサービスを見極め、サービス計画を作成するというものです。
これは絶対に必要なことだと思いました。
多職種連携といいますが、スタートの時点でアセスメントチームがかかわれば、おのずから連携が図れると思いました。
施設に入所すると、食事、排泄、入浴等を含めて1日平均8回(1回5~15分)は介護職員がかかわる機会があります。
これに対し在宅での訪問介護利用は、要介護5でも平均すると1日1時間とのことです。
これでは安定した在宅生活の継続には程遠いと実感しました。
家族構成にもよりますが、施設利用者のほうが手厚い介護を受けていることになります。
住み慣れた町で住み続けるためには、日常生活圏域の中で、利用者の体調にあったサービスを自由に選べることが必要だと思います。
これからは大規模な特養を建設するより、小規模多機能施設が在宅生活を継続する要になると考えます。
当社で唯一行っていないサービスはお泊りのサービスです。
千住の地に小規模多機能施設を開設し、なじみのスタッフにより泊り、訪問、通所の一体的なサービスを提供するというのが私の夢です。
実現に向けて努力してまいります。