標高3,776m、日本一の山へ登ってまいりました。
はとバスのツアー、その名も『一生に一度は富士登山!』に参加しました。
日頃からアウトドアには縁がなく、あまり体を動かすこともしないのですが、一生に一度は富士山へ登ってみたいという想いを密かに持っていました。
それが、ご縁に恵まれ、今月実現することになったのです。
富士山への登山ルートは主に4つありますが、今回はその中でも初心者向けと言われる吉田ルートで、スタート地点の5合目からガイドが付いてペースや休憩の指示を受けながら、11時にゆっくりと登山を開始しました。
ところが、思っていた以上にきつく、途中で息が上がってしまい、「息を吐いて~、深呼吸して~」と言われても、なかなか深く呼吸ができず苦しいばかりで、空気が薄いってこういうことかと痛感しました。
景色なんて見る余裕もない。
それでも、「一歩は小さくて良いから止まらなければ、必ず前に追いつきます。」と励まされながら、何とか宿泊予定の8合目の山小屋に到着。
しかし、途中から感じていた軽い頭痛が仮眠を取っても治らず、山頂へ向かうか、諦めて8合目に留まるか真剣に悩みました。
それでも、ここまで来たら意地でも山頂でご来光を見たいと思い、山頂を目指して23時に深夜の登山を開始しました。
綺麗な星空や後に続く登山者のライトの光、何事もなければ堪能できる景色も、やはり楽しむ余裕は全くなし。
3時に何とか到達した山頂はとにかく寒く、ご来光を待つ間は何でこんなところにいるんだろうと正直思いました。
それでも、頂上から見るご来光は本当に厳かで美しかったです。
そして、登ったからには下山しなければいけません。
最後の最後、体力が尽きて、6合目から5合目までポニーに乗って下りてきました。
目標達成のイメージを登山に例えることがありますが、それが良く分かりました。
例えば、登りのコツはゆっくりと一定のペースを保つことだそうです。
一歩一歩確実に、歩みを止めなければ目的地に近づいていけます。
最初にハイペースにすると、途中でばててしまうそうです。
また、しんどい時には一緒に登る仲間に支えられました。
ペースが落ちると、近くについて声をかけてくれて、一人ではおそらく立ち止まってしまったであろう場面も何とか乗り越えることが出来ました。
一人の遅れが登山全体の渋滞を発生させてしまったり、予定を狂わせてしまったりするということも実感しました。
そして、どんなに辛くても自分の足で歩けなければ誰も連れて行くことも帰ることもできないのだという当たり前のことが身に染みました。
やはり、体験から学ぶことは強烈で効果が高いものです。
もし、一生に一度は富士登山とお考えの方がいれば、万全の準備を整えて、ぜひチャレンジして頂きたいと思います。